こんにちは。すーさんです。
今回は本の感想です。
読んだ本はこちら、
「青の呪い 心霊探偵八雲」(神永学)
です。
そう、心霊探偵八雲のシリーズですね。
八雲シリーズは角川のイメージが強いですが、今作は講談社文庫です。
講談社文庫50周年記念特別書き下ろしだそうです。
さて、久々に八雲シリーズを読んだので、感想なぞをつらつらと述べようかと。
あらすじ
舞台は高校。
主人公は琢海という高校一年生。
人の声に色が付いて見えるサウンドカラー共感覚という特殊能力というか個性を持っている。
その高校には七不思議的な話で「呪いの絵」といわれる絵があるのだが、本当に呪いの影響なのか、美術教師が被害にあってしまう。
捜査の中で過去の事件や様々な事実が見つかり・・・
というお話です。
感想
八雲本編は大学が舞台となっているので、本作は過去編という位置付けでしょうか。
大学生でもなかなかのものでしたが、高校時代ということで、八雲の他人を寄せ付けない雰囲気がより強烈な印象です。
触ったら鋭く切れそうなジャックナイフなイメージです。
赤い左目をコンタクトで隠している時代ですね。
琢海や真希といった新キャラがたくさん出てきますが、刑事・後藤や叔父・一心など八雲シリーズでおなじみの人物もちょくちょく登場します。
シリーズものの特徴だと思っていますが、知っているキャラが出てくるとちょっとうれしいですよね(^-^)
私がはじめて八雲を読んだのは八雲と同じで大学生のときでしたが、気付いたらいい歳になってしまいました(笑)
それとは逆に本作では八雲は若返っていて・・・いいなぁ、なんて(>_<)
こんな高校時代を送ってみたかったと思う反面、琢海もその家族も八雲も背景がヘビーだから、平々凡々な自分の高校時代はそれはそれで良かったかな、とか思いました。
自分の通っている学校で事件なんて起こったら、実際はすごく大変だろうし。
サウンドカラー共感覚の琢海、霊が見える八雲、人と違う世界が見えているという点で通じるところがあるだろうから、事件後も交友が続いているのか気になるところです。
エピローグですこーしだけ描写がありましたけれども。
本編でもどこかで登場する場面があるのかしら?
私の感想としては、なんやかやでハッピーエンドの話だと思います。
そして最終的には、グイグイくるタイプの先輩、うらやましいです(笑)
まとめ
お、講談社から八雲出てるんだ
と思い手に取ったのですが、なんか厚いなと思いました。
実際に500ページ近くあり、文庫としては長い方なんだと思いますが、読みやすくてスラスラと読むことができました。
神永先生の本はだいたい読みやすいと感じます。
ですので、本の厚さで敬遠する必要はないと思います。
ちなみにですが、京極夏彦先生や高田崇史先生は読むのに時間かかります。私の場合ですが。
さて、つらつらと感想を述べてきましたが、
・八雲シリーズファンの方
・青春な話が読みたい方
・特殊能力が好きな方(バトルは無いよ、念のため)
楽しめると思いますので、ぜひ読んでみてください。
私は途中で読むのが止まっている角川文庫の方の本編を読み進めようかな、と思っています。
今回の記事はここまでとなります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント